XMの両建ては同じ口座内でのみ可能です。
複数口座と複数アカウントでの両建ては禁止で、ペナルティとなりますので注意しましょう。
そこで今回は、XMでの両建て禁止となるケースやその理由、両建てのメリットデメリットを解説します。
複数口座・複数アカウントでの両建ては禁止
XMの両建ては単一口座のみOKで、複数口座や複数アカウントでの両建てはゼロカット悪用とみなされ禁止されています。
XMでは1アカウントにつき最大8つの口座を開設できるのですが、これら口座をまたぐ両建ては禁止、また他業者の口座をまたぐのも禁止です。
両建てしていれば、どれほど相場が激しく動いても、2つのポジションでプラスマイナスが相殺されゼロとなります。
スワップポイント狙いで両建てを維持する方法がありますが、XMに関していうとあまり良い方法とは言えません。
これは売りと買いの両方で利益を出せる通貨がないためで、もしスワップを狙うなら両建て以外の方法を考えましょう。
両建ての手法
両建ての手法は2つの口座に少しずつ入金し、それぞれの口座で売りと買いのポジションを持ちます。
相場が大きく動いたとき、片方の口座ではマイナス、もう片方の口座ではプラスとなりますが、マイナス分はゼロカットによりリセットされます。
つまり、ユーザーはプラス分だけもらえるということで、こうしたずるいやり方は禁止事項となっています。
ゼロカットを採用しているため、マイナス残高リセットと複数口座間での両建てを組み合わせると簡単に利益を出せてしまうので両建てを禁止しているわけです。
XMの両建てで禁止されているパターン
XMでは同一口座内と同一通貨ペアでの両建てが認められていますが、禁止されている両建てもあります。
間違って禁止されている両建てをしてしまうと、出金拒否や口座凍結などの厳しいペナルティに課せられますので気をつけてください。
それではXMで禁止されている両建てについて解説します。
XM内の複数口座間での両建て
XM内での複数の口座間での両建ては禁止です。
XMでは最大8口座まで開設できるので、その口座をまたいでの両建てはNGです。
一つの通貨というのは「ドル」などひとつの通貨だけのことです。同一通貨ペアというのはドル円など「ドルと円の組み合わせ」のことです。
XMの口座と別のFXの業者の口座間での両建て
XMの口座とほかFX業者口座との両建ても同様に禁止事項です。
自動売買システムなどを利用していると、トレーダーが知らないうちに両建てになってしまっているなんてこともありますがそれでも禁止事項ですから注意してください。
窓開け狙い・指標発表時のハイレバレッジトレード
両建てに限らず、窓開けや指標発表のタイミングだけを狙ってハイレバ取引するのも禁止事項となることがあります。
相場が急に大きく動く可能性が高いこうしたタイミングで、マイナス残高リセットとハイレバレッジを利用してギャンブル的に取引すれば、大きなマイナスが出た時にXMの負担が大きくなりすぎます。
こうした取引を繰り返していると、XMから重いペナルティを課せられることがあります。
そもそも、せっかくの救済措置であるシステムを自分本位に悪用するのはFXトレーダーとして好ましくない姿でしょう。
両建てのメリット
一見それほどメリットがあるのか分かりづらい両建てですが、実は多くのメリットがありますのでご説明いたします。
XMでは、同じ通貨ペアで売りと買い両方のポジションを持つ両建てを禁止していません。
証拠金が0になる
XMで同じロット数での両建てをすると、その両建てポジションでの証拠金はゼロになります。
両建てを容認する海外FX業者の多くでは、両建てポジションのうちの片方もしくは両方に証拠金が必要です。
ですが、XMは証拠金ゼロなので、両建てしているあいだ証拠金に余裕ができますし、証拠金不足による強制ロスカットを阻止できます。
別々のトレード計画を同時進行できる
単一通貨ペアで長期的にロングポジションを保有しているときに、短期的に逆行でショートポジションを持っても、両建てです。
XMでは基本的な両建てが容認されているので、デイトレードやスイングトレードといったポジション保有時間の違う取引計画を立てられます。
利を伸ばす時に選択肢が増える
すでにポジションを保有していてレートが予想通りに進んでいるとき、トレーダーはまだこの状態が続くのかそろそろ終わるのか、判断できないことがあるでしょう。
もちろんトレンドが続く限りポジションを保有し続けた方が、利益は大きくなります。
両建てで利益を固定しておいて、トレンドが終わるならすべてのポジションを決済、トレンドが続くなら反対注文のポジションだけ決済すれば、その後のトレンドについていけます。
XMポイントが貯まる
XMには両建てにも活用できるXMポイントがあります。
ポイント稼ぎのためだけに両建てするのは禁止事項ですが、両建て取引していたら知らないうちにポイントがたまっていたというのはOKなのです。
XMでは取引すればするほどポイントが貯まる仕組みですから、ポジションを多く持つ両建てとの相性抜群です。
XMの両建てのやり方
取引プラットフォームとしてMT4とMT5を利用できるXMですが、どちらも基本的な両建てのやり方は同じです。
MT4やMT5の注文方法には両建てというメニューは存在せず、売りと買いの注文をそれぞれ発注するだけで両建て完了です。
ワンクリック注文機能を有効にしておくとスムーズです。
XMの両建ての解除方法
解除する場合はそれぞれ個別に注文する必要はなく、両建て解除したいポジションを右クリックして「注文の変更または取り消し」を選びます。
注文ウィンドウの「タイプ」で「閉じる」を選び、最後に両建ての相手方になるポジションを選びます。
なお、片方のポジションだけ手放すときは、単純に通常の決済方法で片方だけポジションを決済すればOKです。
XMが複数口座の両建てを禁止とする理由はゼロカットシステム
XMが複数口座の両建てを禁止する理由は、XMのゼロカットシステムによるものです。
ゼロカットシステムとは、万一トレーダーが口座残高以上にマイナスを負っても、そのマイナスはXMが負ってくれゼロにしてくれる制度です。
ゼロカットは口座単位で執行されます。
例えば、複数口座で両建てしていて相場急変が起こると、片方の口座で大きな損が出ますが、もう片方では同程度の利益が出ます。
ところがゼロカットシステムが発動されるとマイナスの口座はゼロとなり、利益だけがトレーダーに残るのです。
これでは、トレーダーだけが利益を享受し、XMは損失だけをまるかぶりでXMが複数口座の両建てを禁止するのは当たり前です。
XMでは複数口座での両建てはゼロカットシステムを悪用した禁止行為なのです。
両建てにかぎらずゼロカットを悪用した取引はすべて禁止事項なので、ボーナスを利用して相場急変時だけを狙う取引も禁止されています。
XMが禁止している両建てはバレるのか?
複数口座の両建てを禁止しているXMですが、ほか業者の口座を絡めれば発覚しないのではと考える人もいるでしょう。
ですが、XMをはじめとする海外FX業者はMT4およびMT5という同じプラットフォームを使いデータを共有しているため、業者をまたいだ両建ても発覚します。
また、XMやそのほかの海外FX業者は同一リクイディティプロバイダと提携していため発覚することもあります。
とにかく、業者をまたいでの両建てが次々と発覚していることは紛れもない事実であり、発覚すると重いペナルティが待っていますから決してしないでください。
禁止行為を犯すと出金拒否や口座凍結などとなりますから、いくら簡単に利益を得られるからと複数口座の両建てに手を出してはいけません。
なお、知らず知らずのうちに禁止行為を犯した場合も容赦ありませんので、うっかり禁止行為を犯さないよう事前にルールを確認しておきましょう。
バレずに両建てをする方法はある?バレたらどうなるの?
XMでは同一口座での両建てOKとなっており、ルールに則って両建てを楽しむ分には何ら問題ありません。
ですが、禁止されている両建ては、XM側だけが不利益となりすぎ、発覚した場合には厳しいペナルティを課せられますので覚悟してください。
もし禁止事項である両建てをしているのが発覚した場合には、口座凍結などの極めて厳しいペナルティを課せられます。
いくらルールを知らなかった、悪意はなかった、と言っても後の祭りで、一度口座凍結されてしまうと大切な資金を失いかねません。
両建てをする場合は必ず禁止事項を事前に把握しておいてください。
XMの両建ては禁止?ばれる?XMの両建て手法とメリットデメリットまとめ
XMでは同一口座内、同一通貨ペアの両建はOKですから、うまく活用すれば証拠金0となり資金の運用方法に幅がもたらされます。
また、保有時間の異なる取引の組み合わせができるなど有効利用できるでしょう。
ですが、XM口座内、ほか業者含め複数口座での両建ては禁止で、マイナス残高リセットシステムの悪用が発覚すれば、最悪、口座凍結のペナルティを課せられます。
XMでは両建て自体を禁止していませんが、ただし条件次第で禁止となるケースもあります。
XMでは単一口座での両建てはOKですが、複数口座の両建ては禁止です。