スキャルピングは海外FXにおいて人気手法のひとつです。
これから海外FXデビューするなら「スキャルピングで大きな利益を上げたい」と考える方も多いでしょう。
しかし、スキャルピングは正しい知識を持っていないと、大きなマイナスを背負ってしまうことがあります。
また、海外FX業者のすべてがスキャルピングOKというわけではなく、スキャルピング可能な業者の選択も大切です。
そこで今回は、スキャルピング取引について徹底解説!スキャルピング対応のおすすめ業者も紹介します。
海外FXのスキャルピングとは
スキャルピングとは、数秒から数分以内の決済を何度も繰り返し、小さな利益を積み重ねていく手法で、どうしても取引回数が多くなります。
何分まで何回までがスキャルピングという明確な決まりはないものの、だいたい、1回の取引時間が数秒から数分で1日に10〜100回以上の取引、そして、1回の利益が1〜20pipsの取引を総じてスキャルピングと呼びます。
そしてこれより取引時間が長い、あるいは取引回数が少ない場合は、デイトレードと呼ばれます。
海外FXでの最大レバレッジ500倍や1000倍なら、たとえ資金が少なくてもロット数を上げやすく数pipsの利幅でも大きな利益となります。
つまり、海外FXでのスキャルピングは資金効率が非常に良いということです。
国内FXではスキャルピング禁止というところが多く、スキャルピング取引したいからという理由で海外FXデビューするトレーダーも少なくありません。
スキャルピングを禁止していない業者を選ぼう
海外FX業者のなかにはスキャルピングを禁止しているところも多く、禁止業者でスキャルピングするとペナルティを課せられることもあります。
海外FX業者がスキャルピングを禁止するのは、短期間で取引が集中しサーバーに負担がかかりすぎるため、もしくは、国内FXと同じDD方式導入しているため、のどちらかの場合が多いです。
スキャルピング容認としているのは、ほぼNDD方式採用の業者で、ユーザーの注文が直接インターバンクに流れ業者の主な収入源がスプレッドとなります。
ユーザーの注文をインターバンクに流さず、ユーザーと業者が相対取引をおこなうDD方式では、顧客の負けはFX業者の利益であり業者がわざわざサーバーに負荷をかけるスキャルピングを容認するメリットがないのです。
繰り返しになりますが、スキャルピング禁止の業者でスキャルピングが発覚すれば口座凍結といった重いペナルティを課せられますので、注意してください。
スキャルピングにおすすめ業者TOP3
第1位 GEMFOREX
スキャルピングでは、ハイレバレッジ、狭いスプレッド、高い約定力、スキャルピング容認、テクニカル分析可能な業者を選ぶことが重要です。
GEMFOREXは、1000倍レバレッジ、0.3pips~と狭いスプレッド、99%以上の約定率、スキャルピング容認、MT4かMT5でテクニカル分析可能と、上記の条件をすべて満たしています。
無料利用できるデモ口座もありますので、まずデモ口座でスキャルピングの練習してから本番取引するのもありでしょう。
さらに、GEMFOREXは口座開設するだけで1〜2万円もらえる口座開設ボーナスも提供しており、ボーナスを活用してスキャルピングに挑戦してもいいでしょう。
第2位 AXIORY
AXIORYには標準取引プラットフォームMT4のほか、高機能ツールcTraderを使える口座もあります。
cTraderとは、ロンドンのSpotware Systems Ltdにが提供する次世代型プラットフォームで、ECN取引を前提に開発されました。
ディーリングディスクを仲介しないため透明性が高く、かつ迅速なインターバンク市場へのアクセス可能です。
ワンクリック注文、ポジションの複数決済、分割決済、建玉変更などにも対応で、スキャルピングトレーダーに大変向いています。
CTrader対応業者はまだ少なく、cTraderを使えるのはAXIORYの大きなメリットです。
AXIORYは金融インフラとして世界最大のEQUINIX社のバックボーンを使用しており、なんと約定率99.98%という約定実績です。
公式サイトでは約定スピードやスリッページ率を堂々公開しており、その透明性の高さはお墨付きです。
第3位 TitanFX
TitanFXは、ボーナスキャンペーンを提供しない代わりに質の高い取引環境を提供する海外FX業者です。
TitanFXの一番のウリは最新技術に裏付けされた質の高い取引環境で、高い約定力につながっています。
取引サーバーは金融の中心地ウォール街から地理的に近いエクイニクス NY4ファイナンシャルデータセンター内にあり、トレーダーの注文は直接リクイディティプロバイダーに流れます。
超短期のスキャルピングやEAによる自動売買も制限なく、高速かつ透明性の高いNDD取引可能です。
スキャルピングのトレード手法
短い時間に売買を繰り返すスキャルピングは、人によっては精神的負担が大きくあまり向かないこともあるようです。
海外FXでスキャルピングをおこなうならルールを守ったトレードをしましょう。
利幅と損切りのルールを決める
スキャルピングでは取引ごとの利幅と損切りのルールを事前に決めておくことが大切です。
たとえば、5pipsの利幅なら-2.5pipsの損切り幅、10pipsの利幅なら-5.0pipsの損切り幅という感じで、目標利幅の半分くらいがおすすめです。
値動きが安定しているタイミングでは利幅と損切り幅を小さく、値動きが不安定なタイミングでは利幅と損切り幅を少し広めに設定するといいでしょう。
取引ごとに利幅と損切りの設定を変えるのは面倒ですが、相場というのは常に変化していますから相場分析を兼ねて利幅と損切りラインを見直すのが基本です。
あらかじめルールを決めて取引を続けているうちに、この値動きなら利幅と損切りラインはこのくらいという感覚を得られるようになるでしょう。
利確より損切りを小さく設定
損切りとは含み損が出ているポジションを決済して損失を確定させることです。
そのままポジションを保持したままレートの動きが反転しプラスに転じる可能性もあるため、とくに初心者はなかなか思い切って損切りできない傾向にあります。
ですがいくら待ってもレートが反転しないと、どんどんレートが動きロスカットのリスクが高まります。
FX取引において一番避けたいのがロスカットですから、損切り設定をしておいて最小限のリスクにとどめることをおすすめします。
とくにショートをハイレバ取引する場合は、利確よりも損切りを小さく設定するのがポイントです。
損切りラインの基準となるのが、チャートの高値を結んだラインであるレジスタンスラインを超えたあたりの数字です。
レジスタンスラインを超えると反動で大きくレートが上昇しロスカットになる可能性があるので気をつけてください。
また、利確幅は損切りの2〜5倍程度に設定するとよく、たとえば、5pipsの損切りの場合、10~25pipsを目安にします。
資金管理をしっかりする
海外FXでのハイレバレッジ取引はハイレバレッジハイリターンで、利益を狙える反面、ちょっとしたレート変動で大きな損をしてしまう可能性もあります。
海外FXでのハイレバレッジ取引は自己資金に対しての取引高が大きく相場は予想と逆に動いたときの損失額が大きくなる傾向にあります。
たとえば、ドル/円が100円のとき、自己資金10万円でレバレッジ1000倍をかけ100万通貨のポジションを持ったとしましょう。
レートが10pips変動すると10万円のマイナス、つまり自己資金10万円が一気になくなります。
ハイレバレッジをかけて自己資金いっぱいのポジションを持つと、相場急変の際に資金をすべて失ってしまうリスクが高まるのです。
ハイレバ取引をできるだけ安全におこなうには、しっかりとしたポジション管理が必要です。
同じ資産でより多くのポジションを持つことのできるハイレバ取引は、相場のちょっとした変動で大きな利益にもなりますし大きな損にもなります。
負けが続くと冷静さを失い次々と資金を投入してしまう方もいますが、これではポジション管理がなっていません。
自分自身で緻密取引ルールを設定し、いつも適正なポジションを保有することを心がけてください。
大切なことは、ロスカット注文を入れること、自己資産に見合わないポジションを持たないことで、この2点を徹底的に守りポジション管理すれば、ハイレバ取引は怖くありません。
レンジ相場を狙う
レンジ相場とは売りと買いが均衡になる一定の値幅で上下を繰り返している相場を指し、ボックス相場とも呼ばれます。
反転するタイミングがわかりやすいレンジ相場は、損切りライン、利益確定ラインを設定しやすいでしょう。
レンジ相場は通常、日足だけでなく1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足など、どの足でも発生します。
ただ、時間足が長すぎると取引チャンスが限られてしまい、また逆に時間足が短かすぎると信頼性が低くなりますので、15分足などほどほどがおすすめです。
スキャルピングのメリット
スキャルピングは1回あたりの利益は小さいながら、海外FXでのハイレバを活用して取引量をアップさせることで大きな利益を狙うことができます。
また、スキャルピングにはいくつかメリットがありますので説明します。
損切りのクセづけができる
FX取引では、含み損を抱えているポジションを手放し損失を確定させる損切りが重要です。
損切りすると損失が増えるので、どうしても損切りせずレートが反転するのを待ちたくなるものです。
でも、適切なタイミングで損切りせずに放置しているとどんどん含み損が増えロスカットとなってしまったり、新しいポジションを保有できず資金効率が悪化することが多いです。
ですから、トレーダーは自分のなかで一定のラインを超えたら損切りというルールを決めておくことが大切です。
とくに初心者のうちは、資金が減ってしまう損切りを思い切ってできずに結局負けてしまうことが多いようです。
取引回数が多く勝ち負けを繰り返しながらトータルの利益を重ねていくスキャルピングは、いわば損切り前提の手法です。
ほかの手法より損切りする機会が多くまたその際の損失が少ないので、損切りでのマイナスに耐性ができるでしょう。
為替変動リスクが小さい
為替変動リスクとは、ポジションを保有している間にレートが急変し思いのほか損失を負うリスクを指します。
ポジションの保有期間に比例して為替変動リスクが高くなり、とくに利幅や損切り幅を大きく設定するほど受けるダメージが大きいです。
ポジション保有期間が極めて短いスキャルピングなら、為替変動リスクが少なくほかの手法よりも為替変動による損失を少なくできます。
また、損切りラインを決めて取引するスキャルピングでは、ポジション保有時に為替変動が発生しても早いうちに取引終了させ被害を最小限に抑えられるでしょう。
このため、いつの間にかレートが暴落して大きな含み損になってしまったということがほぼありません。
空いた時間を使ってトレードできる
スキャルピングは1回の取引が数秒から数分と短いため、隙間時間でチョコチョコっと取引できるのもいいところです。
たとえば、平日仕事のサラリーマンもお昼休みにチョコっと、子育て中のママも子供を寝かしつけた合間に取引可能です。
ほかの取引手法と異なり、チャートをみながらすぐに取引を完了させるため、レートが気になって何も手がつかない、なんてことがありません。
少ない資金で分散投資ができる
同じ自己資金ならハイレバ取引できるFX業者の方が分散投資できて便利です。
FXは通貨ペアの差額で利益を得るものですが、必ずしも通貨を発行している国が安定しているとは限らず、急に政治的変動がおこりマイナスを負うこともあります。
必要証拠金を上回るマイナスが発生しそうになれば強制ロスカットで決済されますが、あまりに大きな値動きが急にあると正常にロスカットが作動しないこともあります。
このため、リスク回避には一つの通貨ペアだけでなく分散投資するのがおすすめです。
通常、分散投資するためにはある程度の自己資金が必要ですが、ハイレバレッジなら少ない自己資金でもそれ以上のポジションを持てるので、分散投資しやすくなります。
スキャルピングのデメリット
メリットたくさんのスキャルピングですが、残念ながらデメリットもありますのでみていきましょう。
スプレッドのコストが多くかかる
FX取引では1回ごとにスプレッドが発生し、たくさん取引したからといって回数割引はありません。
たとえば、1回の取引のスプレッドが1.0pipsだとすると、1日に1回のデイトレードではスプレッド1.0pips、1日に100回のスキャルピングではスプレッド100pipsとなります。
つまり、スキャルピングの方がコストがかなりかかるということで、0.1pipsとわずかな違いでもトータルコストは大きく違ってきます。
レベルの高い相場分析が必要
FXはというのはレートがどちらに動くかですから単純に勝率は50%にみえますが、スプレッドがかかるのでギャンブルのように闇雲に続けていると自己資金はすぐに底をつくでしょう。
スキャルピングで小さな利益を積み重ねるためには、必ず相場分析し勝率をアップさせねばなりません。
スキャルピングはデイトレードのようなトレンドではなく、短期間の小さな値動きを予想するタイプの手法です。
相場分析をしてスキャルピングの勝率をアップさせるため、最初はデモ口座で練習するのがおすすめです。
ギャンブルに似た要素を持っている
トレンドに沿ったトレードを実施しないスキャルピングは、ポジションの保有時間も短いことからギャンブルだと感じている人もいます。
計画を考えずにただエントリーしてスキャルピングを実施するだけであれば、確かにギャンプルに似たトレードだと言えるでしょう。
しかしスキャルピングにより利益を生み出している人は、きちんとルールを定めてそのルールに沿ってトレードを実施しています。
またテクニカル分析の場合は短い時間足を使用し、目先の値動きを予想することもできるのです。
エントリー前にテクニカル分析で危険性を軽減できる分、ギャンブルとは異なる安定した取引を行えます。
スキャルピング手法を用いたトレードでギャンブルのような結果にならないためにも、取引前に前もってルール設定や相場の分析をきちんと行っておきましょう。
スキャルピングで重視するポイント
スキャルピングは約定力が低くスプレッドが狭いため、多くの取引コストが必要となる場合もあるため気を付けましょう。
また、ポジションの保有時間が短いスキャルピングは、基本的にはトレンドに沿ったトレードを行いません。そのためほかのトレードスタイルと比較すると、ギャンブルに似た要素があるのです。
スキャルピングが禁じられているFX取引所もあるため、FX取引所を選ぶ際には注意が必要です。
取引コスト(スプレッド・取引手数料)が安いこと
スキャルピングというのは小さな利益を積み重ね取引回数が多くなるため、一回の取引コストは重要です。
STP口座の場合はスプレッド、ECN口座の場合はスプレッドと取引手数料の合計が取引コストとなります。
業者により異なるものの、1ロット(10万通貨)あたりの往復取引手数料はだいたい5〜10ドルで、これとスプレッドを合計したものが取引コストです。
たとえスプレッドが狭くても手数料をえると取引コストが高くなるケースもあり、とくにECN口座での取引コストは必ずスプレッドと取引手数料の両方に目を配りましょう。
約定力が高いこと
スキャルピングは短い時間で小さな利益を積み重ねる手法であり、自分の狙った瞬間にエントリーし決済できることがとても重要です。
つまり、約定力の高いFX業者選びが大切で、注文ボタンを押しても約定できない、リクオートが起きるといった業者はスキャルピングに不向きです。
判断材料としては、大手金融機関がこぞって利用するEQUINIXのデータセンターにサーバーを置いているなどがありますが、それでも実際に口座を開設して運用してみないと判断できない部分もあります。
なぜなら、約定力はサーバースペック、物理的な距離など、いろいろな要素が組み合わさっているからです。
ハイレバレッジであること
ハイスペックと思われがちなECN口座ですが、取引数量1,000通貨以上、最低入金額1万円以上など、比較的ハードルの低いところも多いです。
そうしたところだと自己資金が少なくても気軽に少額で取引できますが、ただし、たとえば米ドル円1,000通貨の利益は1pipsあたり10円です。
せっかく海外FXでスキャルピングするなら、ハイレバレッジを活用し大きな利益を狙いたいものです。
ただし、ECN口座は通常、ほかの口座タイプよりも最大レバレッジが低くなっています。
また、業者によって最大レバレッジや最小取引数量、最低入金額、ロスカット水準がかなり違いますので、事前にしっかり確認しましょう。
スキャルピングするなら稼ぎやすい通貨ペアを選ぼう
スキャルピングに適しているのは、ポンド/円のように値動きのある通貨ペアです。
上昇と下降の回数が多ければ多いほどエントリーと決済のチャンスが増え、値動きが大きければ大きいほど1回ごとの利幅を稼げます。
ちなみに、ポンド/円は別名「殺人通貨」と呼ばれるほど値動きの大きい通貨で、稼げるチャンスいっぱいです。
ただし、ポンド/円は経済指標発表といったイベント時出なくとも変動が常に大きく、初心者にはちょっとリスクが高いでしょう。
ドル円は比較的値動きが少なく安定していますが、実は動く時にはよく動きます。
ドル/円のスプレッドは多くのFX業者の場合狭く設定されており、スキャルピングに向いています。
ドル/円はアメリカ経済指標発表時などイベント時に変動が大きくなる傾向で、初心者はドル/円相場が動いている時を狙うのがおすすめです。
海外FXスキャルピング手法とは?スキャおすすめ業者TOP3も紹介まとめ
スキャルピング取引のスキルはあるはずなのに、実際の利益をなかなか挙げられないという方は、スキャルピング取引環境の揃ったFX業者を利用しましょう。
ただし、スキャルピングは短期間で大きな利益を出せる夢のある手法である一方、初心者のうちは損失も出しやすい手法であることを十分理解してください。
いくら取引環境の整ったFX業者でも取引スキルをカバーしきることはできないので、慣れないうちは少なめのロットで経験を積みながらスキルが身についてからロットをアップさせましょう。
