リクオートとは注文したのに約定されない、もしくは他のレートで提示してくる現象のことです。
過去に成行で注文が刺さらない、指値が刺さっていなかったなどの経験をしたトレーダーもいるのではないでしょうか。
それこそがリクオートなのです。リクオートとは簡単に表すと約定拒否といえます。
FX業者を選ぶ際にはこのリクオートがない業者選びが必要となってきます。
そこで今回は、リクオートについて徹底解説!リクオートを防ぐ方法やリクオートがない業者の選び方を解説します。
リクオートとは!?リクオートの意味
リクオートとは「FX業者がトレーダーが希望する価格で取引を行うことを拒否し、価格を改めて提示してくること」を指しています。
FX業者に再度提示される価格は、本来発注した価格よりも不利になる場合が多いです。
仮に1ドル100円を保有しているとして、1ドル101円まで価格が上がった時に注文を入れた場合1円の利益が確定します。
しかし、実際に約定させようとすると、拒否されたり100円で提示されたりすることがあるのです。
NDD方式では約定拒否はほとんど起こることはない一方で、DD方式だと約定拒否は多く起こってしまうのです。
リクオートが繰り返し起きてしまうと利益を確定できませんので、スプレッドが高いFX業者よりも多く損をしていたりしますので注意が必要です。
ちなみに似たような言葉でスリッページがありますが、スリッページとは注文をかけたレートと約定したレートの間にズレが生まれることをと呼びます。
リクオートはどのタイミングで起きるのか
リクオートは、相場変動が大きいタイミングに起こりやすいです。
FX取引では口座開設を行ったFX業者を通して市場取引を行うので、注文後約定されるまでの間に時差が生じます。
その時差の間にレートが激しく動いた場合、注文後市場で決済が完了するまでの時間が大きくズレてしまうのです。
リクオートはトレーダーの利益を守ることを目的としているものでもありますが、多くの場合はトレーダーにとって不利益になるタイミングでリクオートが起こります。
なぜなら、FX業者はトレーダーの注文通りに決済を行うと損をしてしまうのです。
その結果、FX業者は自社の利益を守るためにリクオートで約定拒否をします。
リクオートを防ぐ方法は指値注文を入れること
頻繁に起こるリクオートを回避する手段して、指値注文を入れる方法があります。
前もって決済を行うレートを指定しておくことにより、相場が動き指定した指値のレートに達することで自動的に決済が行われます。
FX業者側も、本来であれば指値で注文を入れるトレーダーの約定を拒否することはできません。
しかし、頻繁にリクオートが起こるところでは、指値注文でも約定拒否されるようなことがあるため注意が必要です。
また指値注文は、スキャルピング取引のように短期間で行う取引には向いていません。
スキャルピングが中心となっているトレーダーは、リクオートが起こりづらいFX業者を選んで取引を行う方が無難と言えます。
また同時にスリッページが起こる確率を考える必要もあります。
リクオートがなくてもトレーダーに不利となってしまうスリッページが頻繁に起こる場合には、リクオートが多く発生しているのと大きな違いはありません。
リクオートが起きない業者の選び方
低スプレッドだけで選ばない
頻繁にリクオートが起こるFX業者の中には、低スプレッドで取引が行えることをアピールしトレーダーを集めている業者が多いです。
取引1回につき発生する手数料が無料であるFX業者が増えているので、FX業者の主な収入源はスプレッドとなっています。
低スプレッドで取引が行えるのはトレーダーにとってはかなり魅力的ですよね。取引回数が多い人ほど嬉しいしょう。
しかし低スプレッドで取引が行えるということは、FX業者は費用を十分に回収できず、リクオートやスリッページなどをわざと起こして利益を回収しているケース可能性が考えられます。
低スプレッドに誘惑されてFX業者を選ぶのではなく、FX業者を選定する時はリクオートやスリッページの発生率なども入念にチェックしておきましょう。
通常から頻繁にリクオートを起こしている業者を選ばない
自然災害やテロ、大手企業の倒産など相場変動が著しくなるタイミングで注文をした際に起こるリクオートは、どんなに優良なFX業者で開設した口座であっても避けることができません。
しかし、通常の状態で頻繁にリクオートが起こるようなFX業者には気を付けましょう。
国内FX業者でリクオートが起こりやすい場合、DD取引によるFX取引が中心であることが原因となっています。
裁量取引と呼ばれることもあるのですが、トレーダーが損をするほどFX業者側に利益が還元される仕組みとなっているのです。
やむを得ない状況で起こってしまうリクオートに限らず、FX業者がわざとリクオートを起こしトレーダーの利益を奪っている場合もあります。
海外FXのDD方式はリクオート発生率が高い
リクオートが頻繁に発生しているのは、海外FX業者よりも国内FX業者が多いです。
その理由の1つとなっているものとして、トレードスタイルが違うという理由が挙げられます。
国内FX業者で取引を行う魅力は、低スプレッドでトレードできる点です。
DD取引と呼ばれる裁量取引により取引が行なわれるから、スプレッドの低さを実現していると言えます。
FX業者とトレーダーが相対取引を行うのが、DD取引の仕組みです。
直接市場を経由して取引を行うのではなく、トレーダーの損失が増えるとその分FX業者の利益へとつながります。
スプレッドを低くしても、トレーダーに不利となってしまうスリッページやリクオートを発生させて費用を回収しています。
リクオートは常時起こるわけではなく、約定力の高さをアピールポイントにしている国内FX業者もあります。
しかし取引が不透明であるため、スリッページやリクオートが起きていなくても裏でトレーダーの不利益となる行為が行われてもトレーダー本人が気付けません。
海外FXのNDD方式はリクオート発生率が少ない
日本には優秀なFX業者が多くある一方で、海外FX業者の口座を開設しFX取引に取り組んでいる日本人トレーダーも多くいます。
どの海外FX業者も、日本人を対象にしたウェブページを作成して使い勝手が良いように改善しています。
海外FX業者の大きなメリットとして、レバレッジが制限されていない点や節税しやすい点が挙げられます。
それらに加えてリクオートやスリッページが少ない点を気に入って海外FX業者を利用している日本人トレーダーも多くいるのです。
海外FX業者の場合、国内FX業者とは異なりNDD取引と呼ばれるインターバンク取引を利用します。
市場と直接取引を行う取引スタイルなので、高い透明性のある取引が期待できるのです。
またNDD方式の場合だと、トレーダーの利益が増えるほど海外FX業者の利益に還元できる仕組みになっています。
そのためトレーダーに不利益となってしまうスリッページやリクオートを起こす意味はないのです。
その結果、海外FX業者で取引を行う際にリクオートの発生率が下がります。これが多くの日本人トレーダーが国内FX業者から海外FX業者に乗り換える大きな理由です。
なぜSTP方式とECN方式ではリクオートの発生率が違うのか
NDD方式の取引は、STP方式とECN方式の2種類に分けられます。
各取引方法でリクオートの発生確率が異なっているので、その違いを見てみましょう。
STP方式のリクオートの発生確率
STP方式の場合、トレーダーが注文を行うと海外FX業者が回収し、注文を複数のカバー先に出します。
レートの動きが激しいと、カバー先の金融機関が約定拒否を行うことでリクオートが起きてしまう可能性もあるのです。
そうなると、カバー先となる金融機関が多いほど約定力が高くなる傾向があります。
DD方式と比較するとSTP方式はリクオートの発生率は低いですが、海外FX業者を利用してもリクオートが起こる可能性があります。
この要因となっているのがSTP方式によるリクオートです。約定力が高いFX業者だと言って、安心はできません。
注文して約定しても、本来のレートがズレている場合もあるのです。
ECN方式のリクオートの発生確率
ECN方式の場合、電子通信ネットワークを使用した取引になり、注文すると市場に直結して取引が行えるようになっています。
そのためリクオートが起こる可能性はかなり少なく、トレーダーは安心して取引を行えます。
ECN方式の海外FX業者で口座を開設し取引を行う方法が、リクオートの影響を受けずに取引を行える最もいい方法です。
しかし海外FX業者には、すべてのウェブページが外国語になっていたり、日本語サポートが整っていなかったりする業者もあります。
リクオートを実施しないと宣言しているGEMFOREXがおすすめ
海外FX業者GEMFOREXは、わざとリクオートを実施しないと宣言し、約定率99.79%を実現しています。
通常時にリクオートが起こらないだけでなく、相場が急激に動いているような時にも高い約定率で取引が行えます。
海外FX業者GEMFOREXは日本語サポートが充実しているので、FX未経験者でも安心しFX取引に挑戦できます。
リクオートが起こる可能性はかなり低く、わざとリクオートを起こす心配もありません。
トレーダーがFX業者を選定する際には、スプレッドの低さに重きを置いて選ぶ人が多いでしょう。
しかしいくらスプレッドが低くても、頻繁にリクオートを起こしてしまっては意味がないですよね。
リクオートやスリッページが起こる可能性が低い点も、FX業者を選定する際に重要視したいポイントと言えます。