ロンドンフィキシング(ロンドンフィックス)とは金の値決めのことで、ロンドン市場16時(日本時間25時)に値段が決まります。
そのロンドンフィキシングの月末の値動きを利用したトレード手法を極めてしまえば、必勝法ではありませんが比較的勝ちやすいです。
そこで今回は、ロンドンフィキシングのトレード手法を解説!実際にポンド円でトレードしてみました。

ロンドンフィキシング(ロンドンフィックス)とは?
ロンドンフィキシング(ロンドンフィックス)とは金の値段を決めることで、ロンドン市場16時(日本時間25時)に決まります。
この時間帯をロンドンフィキシングタイムと呼んでいます。
サマータイムがあるため、夏と冬ではロンドンフィキシングの時間が異ります。
先物取引のなかでも人気の金ですが、ロンドン市場で決められた値段で世界中の取引がおこなわれるのです。
ロンドンフィキシングで値段が決まったあとは銀行や年金機構ヘッジファンドなどの大手金融機関で重視され、金の値段が発表されると企業取引も活発になります。
ロンドンフィキシング(ロンドンフィックス)のトレード方法
ロンドンフィキシング(ロンドンフィックス)のトレードは、ハイレバレッジ×スキャルピングがおすすめです。
実際に私が実践したトレードの説明をします。
ロンドンフィキシングの前後に大きな動きがあるので、そこがインするタイミングでした。
ロンドンフィキシングでは、フィキシングタイムの5~10分前に大規模な注文が入るので、動いた方向に順張りで入りました。
そして、ロンドンフィキシング後の大量の注文が完了すると、今度は価格が逆に動くので動く前に利益を確定します。
- 10pipsを確実にスキャルピングで取るトレード手法
- 順張りでトレンドフォローする方法
- ロンドンフィキシング終了後に逆張りをする方法
10pipsを確実にスキャルピングで取るトレード手法
ロンドンフィキシングで実践したトレード方法の一つ目は、10pipsを取るスキャルピングです。
1万通貨取引を数分間で1000円ほどと、短時間で利益を狙う方法になります。
もし損切りになっても新たなポジションを足さず我慢できれば、予想外の大きな値動きで大きく負けることはないでしょう。
順張りでトレンドフォローする方法
ロンドンフィキシングではトレンドが発生しやすいので、逆張りよりも順張りの方が多かったりします。
23時にニューヨークのオプションカットが行われるのでそこでトレンドが発生します。
そのトレンドはロンドンフィキシングまで続くことが多いので、23時ごろのトレンドに乗って売買するのも手です。
ロンドンフィキシング終了後に逆張りをする方法
ロンドンフィキシングが終了すると逆に動くことが多いので、それを利用して逆張りしてみました。
逆張りは外すと損が大きくなりやすいので、スキャルピングで確実に10pips取ることにしました。
1万通貨単位だと数分で1000円ほどの利益になりますし短期間勝負ですから勝ち負けにかかわらず1回で切り上げます。
【実践】ロンドンフィックス時のポンド円攻略トレード手法
2021年前半1月~2月にかけての「ポンド円の高騰」を例に、実際にロンドンフィックスで行ったトレード手法について解説をします。
ロンドンフィックス時のトレード手法体験談(スキャルピング編)
1月26日に意識されていたサポレジ(142.30円)がブレイクされました。
このブレイクのタイミングは、日本時間で午前0時前後とロンドンフィクス前後。
このサポレジがブレイクされたタイミングでエントリーをします。
142.35でエントリーをして、142.45で利確をすれば10pips分の値幅を狙うことができます。
この方法でも利益を確実に狙うことができますが、こちらのスキャルピングは中級者以上の方にオススメです。
というのも、スキャルピングはロットを多くエントリーをして瞬時に利確と損切りが求められます。
また、ロンフィク時のトレードは、NY市場の開始、ロンドン市場の終了の時間が重なるため、1日の中で値幅(ボラティリティー)が大きいです。
そのため、一気に含み損を抱えるリスクがあります。
初心者のうちは、ボーナス分だけでトレードをしたり、最小ロットでエントリーをしていくことをオススメします。
利確は含み益が増えていく分には放っておけばよいですが、スキャルピングは想定外の下げが起きたときに損切りができないと致命傷、最悪の場合、退場のリスクがあります。
初心者はいきなりロットを張って勝負をするのではなく、勝率をあがっていったのを確認して、ロットをあげるようにしましょう。
次に、初心者の方にオススメのロンフィクを利用した順張りのスイングトレードを紹介します。
ロンドンフィックス時のトレード手法体験談(スイングトレード編)
次に、ポンド円のトレンド方向に沿った、順張り手法について解説をします。
先程のロンフィク時に高値を更新したら、その方向に強いトレンドを伴って上昇をしていきます。
相場の習性には一度ブレイクしたレジスタンスは、その値段が今度はサポートとなって価格の下落を抑えます。
上の画像は、140.20〜140.30のレジスタンスがブレイクされましたが、142.200がサポートとなって下落を抑えています。
そのため、142.200〜142.300で買い方向(ロング)のエントリーをします。
トレード1回目の流れは次の通りです。
- 1回目のサポレジタッチ142.20〜142.30円で0.1lotのロングエントリー
- 142.80で半分の0.05lot利確 ⇒ 50pips×0.05lot=25pips
- 残りの0.05lotは142.3で逆指値の建値設定
2,500円(25pips)の利益
半分のロットを利確して、半分のロットを建値にストップロスを入れて、スイングトレードで伸ばすという戦略となります。建値切りのストップロスの設定方法は、スワップポイントのマイナス分を加味したり、微益決済で、5〜10pipsの利益を設定したりする方もいます。
建値の設定方法は、どれが正解というものはなく自分自身のメンタルと利益が最適化される方法が良いと感じます。
トレード2回目の流れは次の通りです。
- 2回目のサポレジタッチ142.3円で0.1lotのロングエントリー
- 15分ロウソク足のペナルティーアクション(スパイクロー)を確認後
- 142.80で半分の0.05lot利確 ⇒ 50pips×0.05lot=25pips
- 次の大きなサポレジ148.3で残り0.05lot利確 ⇒ 650pips×0.05lot=325pips
25pips+325pips=合計35,000円(350pips)の利益
合計35,000円(350pips)の利益となりました。
【15分足のスパイクロー(このロウソク足出現後は上昇傾向)】
ロンドンフィックスと相性が良い通貨はポンドです。
このような流れで、ポンド円はトレードをすることができます。
個人的にオススメな手法は、ロンフィクで高値更新からの押し目を確認をしてからのトレンド方向へのエントリーです。
損切りラインを決めておけば、準備してトレードに望むことができます。
今回のようなポンド円の大相場でもロット管理を適切にできていれば、大ケガをせずに済みます。
通貨別のロンドンフィキシングトレード手法
ドル円のロンドンフィキシングトレード
ロンドンフィキシングは日本から見ると外貨買いに動きやすい傾向にあり、ドルストレートやクロス円だと円安になりやすいと予想を立ててFX取引することができます。
なぜ円安に進みやすいかというと、低金利の日本円はほかの国の資産と比べて魅力が少なく円を買う海外ファンドが、円を元手に外貨を買うファンドより少ないからです。
ただし、必ずロンドンフィキシングで円安が起こるわけではありません。
とくに、週末や月末はロンドンフィキシングよりポジション調整の影響が大きくなるため、円高に進ことも多いです。
ですから、週末や月末のロンドンフィキシング狙いは注意した方がいいでしょう。
ポンドのロンドンフィキシングトレード
ロンドンフィキシングは名前のとおりイギリスの首都ロンドンでおこなわれるので、イギリスの通貨であるポンドと深い関係性があります。
とくに企業の決算時期と重なる月末には通貨を買い戻す動きが強まり、平常時より大きく値動きしがちです。
月末はさまざまな要素で値動きするため、ポンドのレートだけに注意を払っていてはいけません。
ボンドにおける月末のロンドンフィキシングは、ハイレバレッジ×スキャルピングとの相性抜群です。
ユーロドルのロンドンフィキシングトレード
ロンドンフィキシングで影響を受けやすい通貨ペアとしてユーロドルがあげられます。
ロンドンフィキシングの前後にはドル円と同じくユーロ安も進みやすく、とくに月末のロンドンフィキシングでは予測不能な傾向にあります。
月末はポジション調整とイギリス企業の決算が重なるので、ユーロに大きな影響を与えるのです。
急激な値動きが発生することも多く、ロンドンフィキシングと決算のどちらが影響しているのかわからないこともあります。
ロンドンフィキシングは為替相場に影響がある
金はドル建てで取引されるので為替相場に影響を及ぼします。
ロンドンフィキシングの前後にはポジションの保有や決済をするトレーダーが増えるので、お金も大きく動き為替に影響を与えるのです。
為替に影響を与えるということは、FX取引での為替変動にも関係してくるということです。
さらに、月末や月初ともなれば決算を控えた企業の影響からユーロドルやユーロポンドなどの通貨ペアが大きく動く傾向にあります。
テクニカルなトレンド相場ではないイレギュラーな動きもあるので注意しましょう。
ロンドンフィキシングはニューヨーク市場とヨーロッパ市場が重なる時間帯であり、相場が大きく変動しがちです。
月末がロンドンフィキシングでは重要
ロンドンフィキシングで重要なのは月末です。
月末のロンドンフィキシング前後には通貨のポジション調整がなされるため、トレンド無関係に相場が大きく動く傾向にあります。
月末はイギリスポンドで決済するイギリス企業の決済時期と重なるので、通貨の売買が大きいので値動きも激しいです。
こうした月末の大きな値動きを狙ってFX取引するトレーダーも多く、とくにハイレバレッジ可能な海外FXでは少しの利確でも大きな利益を得られます。
ロンドンフィキシングは世界中の大口機関が利用している
ロンドンフィキシングで決定された価格は、大手銀行やヘッジファンド、年金機構、中央銀行などの大きな機関で重要視されます。
また、ロンドンフィキシング前後には、ロンドンフィキシング狙いで大口取引が増え為替レートや株式市場も大きく動きます。
現在では金融街というとニューヨークのウォール街をイメージする方が多いですが、実はかつてはロンドンこそが世界の銀行でした。
19世紀までのロンドンは世界の工場と呼ばれ世界経済を牽引していたため、ロンドン中心に通貨が取引され世界の金融街とされていました。
今でもロンドンフィキシングは、公的機関、個人に関わらず世界中のトレーダーから注目されています。
ロンドンフィキシングとバイナリーオプションについて
今より価格が上がるか下がるかを予想する取引手法バイナリーオプションでも、ロンドンフィキシングは人気です。
エントリーとデグジッドを自分で決める取引とちがって、バイナリーではデグジッドがあらかじめ決められており、マイナスが限定されているので初心者にもおすすめです。
ロンドンフィキシングは取引が活発になる時間帯と重なるため、エントリーのチャンスが多くバイナリーに向いています。
ただし、ロンドンフィキシングにおけるバイナリーはアノマリーが適応されづらく、どうしてもギャンブル的になりがちです。
また、バイナリー取引には手数料がかかりますので、勝率50%以上でないとトータルで利益を得られません。
安定した利益には60%の勝率が必要で運任せだと難しいでしょう。
東京市場の「仲値」との違い
仲値とは国内外の企業が外貨を取引する為替レートを指し、日本の東京市場にて仲値は9時55分に公示されます。
つまり、投資会社や貿易企業の取引では仲値を基準にした為替レートが使われるということです。
もうひとつ頭に入れておくべきなのが、東サマータイム制度のあるロンドンフィキシングは夏と冬で時間が異なることです。
冬時間の東京25時はLDN16時、NY11時、夏時間の東京24時はLDN15時、NY10時です。
【ロンフィク必勝法】月末ロンドンフィキシングを狙ったロンドンフィックス手法で1~5万は狙える?まとめ
月末のロンドンフィキシングは、値動きが大きく予想外の値動きが起こることがあります。
ロンドンフィキシングでの取引では、事前に利益と損失の幅を決めておいてリスクをできるだけ減らし確実な利益を取りに行くことです。
損切りすることになっても次の機会まで熱くならず我慢しましょう。
大きな利益も狙えるロンドンフィキシングですが、急なレート変動によるロスカットにも配慮が必要です。
最初のうちは低めのレバレッジで取引し、慣れてきて勝てるようになってきた時点でレバレッジを引き上げるのがおすすめです。
